乗鞍ヒルクライムへの道(仮)

Rule#32:Enjoy the Little Things.

北海道縦断2日目(2)

北海道縦断2日目(1) - 乗鞍ヒルクライムへの道(仮)

〜白いおしるこ〜

洞爺湖で食事をとる前に、「わかさいも本舗」に寄ってお土産に「わかさいも」を買っていく。もちろん持っていくことはできないので家まで配送することになる。ちなみに北海道名物として有名な「わかさいも」には、一切芋は入っていないかったりする。「芋よりも芋らしく、芋を使わずに焼き芋を」という強い思いから生まれた和菓子らしい。

その後は「岡田屋」で食事。店員さんにお勧めを聞いてみると「ニシン丼」とのことだった。1番人気と書いてある「カツカレー」だろうと思っていたのだが、決してそんなことはなかった。お勧めと1番人気は必ずしも一致するものではないのだろう。もちろんここはお勧めの「ニシン丼」を注文。

しばらくすると「ニシン丼」がやってきた。見るからに美味そうだったが、食べてみるとやっぱり美味かった。甘めのさっぱりとしたタレがニシンの蒲焼きとよく合っている。思わずもう一杯食べたくなってしまう文句無しのお勧めメニューだった。

そしてこちらは、名物の「白いおしるこ」。実はこっち目当てでの来店。お汁粉というと小豆が一般的だが、「白いおしるこ」は大福豆と牛乳を使っているので色が白い。食べてみると、さっぱりしていてこれはこれでいける。むしろこっちの方が好きかもしれない。

昨日、予定通りに洞爺湖まで到達していたら、きっと「ニシン丼」も「白いおしるこ」も食べることはなかったのだろうと思うと不思議な気持ちになる。この先は、ニセコ五色温泉を向かうことになるが、それだって昨日の長万部温泉が気に入ったから温泉に行こうと考えたからで予定にはないことだった。予定通りにいかなくても、予想以上にうまくいったりするのが旅の醍醐味かもしれない。

店から出ようとすると外はいつの間にか大雨。レインウェアを着込んで出発しようするが、雨脚が急に弱まってきたのでレイングローブとレインシューズカバーはつけなかった。走り始めてしばらくすると、陽が出てきて暑くなってきたのでレインウェアの上だけ脱ぐことに。天気が不安定なので、またいつ雨が降ってきてもおかしくはない。もう少しこのまま走って様子をみることにした。

蝦夷富士に向かって〜

しばらく道なりに走り丘に登る。すると、「レイクヒル・ファーム」という牧場があった。レインウェアも脱ぎたかったのもあり、寄り道していくこと。ここにくる頃には、天気も雨が降りそうにないくらい回復していた。色とりどりの花が咲いていて、遠くには蝦夷富士こと羊蹄山がずっしり構えているのが見える。

牧場に来たからには、何か牛乳を使ったものでもと思い屋内へ。バナナミルクが売っていたのでそれを買って飲むことにした。バナナミルクなんてここしばらく飲んでなかった気がするが、こういうところで飲むと物凄く美味しく感じる。バナナミルクってこんなにうまかったのかという、おかしな感動に浸る。

「レイクヒル・ファーム」のすぐ近くには、「サイロ展望台」という場所があったので再び寄り道。余裕があるって素晴らしい。「サイロ展望台」からは、洞爺湖を一望することができた。ここからみる洞爺湖が、1番綺麗だったと思う。北海道に来てよかったと思った。たくさんの観光客で賑わっており、湖を周遊するヘリコプターが忙しく飛び回っていた。

ニセコに向かうまでの道では、ずっと羊蹄山が見えていた。羊蹄山に向かって走っていたと言ってもいいと思う。蝦夷富士と呼ばれるだけあって、富士山の形によく似ている。北海道を走りつつも静岡を走ってるような気持ちにもなれた。羊蹄山の周辺が、北海道縦断した中で1番ロードバイクで走っている人の姿が多かった。TTバイクに乗っている人も見かけたが、もしかしたらアイアンマンジャパン北海道がこの辺りで開催されているからかもしれない。

ニセコアンヌプリ

ニセコパノラマラインを通り、五色温泉方面へ。ニセコパノラマラインはとても走りやすい道で、緩やかな登りがずっと続いていて走っていて楽しかった。比較的、富士スバルラインの感じに近いかもしれない。北海道ってあまり山岳コースが多くないイメージがあったが、こんな感じで本格的なコースもきっとたくさんあるのだろう。紅葉は残念ながらまだだったが、十分過ぎるほど楽しい登り。

空の中を走ってるかのような道。五色温泉まではあと少し。自転車は相変わらず重かったが、走っている時にはもうそれほど気にならなくなっていた。

五色温泉に到着。右に見える山がニセコアンヌプリ。標高は1308m。五色温泉のある地点の標高は大体750mほど。

もちろん、せっかく来たからには五色温泉に浸かっていく。白濁とした泉質で、内風呂と露天風呂の温度差がかなりあったのが印象的だった。これからの季節、標高も高いし、外は冷え込むことだろう。そういう理由からなのかもしれないなと思った。

露天風呂からはニセコアンヌプリを間近に望むことができた。本当に近いのでその迫力が凄い。この山の持つ雰囲気は北海道ならではのもののような気がした。ちなみに露天風呂すぐ側のトレッキングルートに展望台があるのだが、そこからはこちらが丸見え。いいのだろうか。しかし、ニセコアンヌプリを眺めているとそんなことはどうでもよくなった。

ここから先は倶知安へ下り、小樽を目指すことになる。「わかさいも本舗」で買った「いも天」で補給をしてから出発。

北海道縦断2日目(3) - 乗鞍ヒルクライムへの道(仮)

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