乗鞍ヒルクライムへの道(仮)

Rule#32:Enjoy the Little Things.

北海道縦断4日目(1)

北海道縦断3日目(3) - 乗鞍ヒルクライムへの道(仮)

〜大荒天〜

美瑛の朝は寒かった。昨日洗濯したウェア類は乾き切っていなかったが、乾くまで待っている訳にも行かずそのまま荷支度をして6:00に出発。まずは、美瑛駅の前を通って国道237号に出ることにした。途中リカルベントに乗った人がいた。ゼッケンのようなものをつけていたので、昨日の美瑛センチュリーライドと関係がありそうだった。

237号を北上して旭川空港を経由しながら国道40号へ。約300km走る予定の今日は、1日を3分割して考えることにした。美瑛から士別までと、士別から手塩まで、そして手塩から稚内まで。それぞれの区間は大体100km程。1つの区間を4時間30で走れば今日中に稚内まで到達することができる。稚内まで行けるかどうかは、10:30に士別まで行けるかで判断することに決めた。

ローソンで朝食を済ませて、再び走り出すと辺りはどんよりと暗くなってきていた。これは絶対雨が降る。そう思ったので、雨が降り出す前に止まってレインウェアを着込んでいたら、段々と雨が降り出してきた。再出発して旭川の市街地を抜ける頃にはバケツをひっくり返したかのような大雨と雷に見舞われた。こんな大雨の中を自転車で走ることなんてそうそうあるものじゃないと思う。ペースが落ちてしまうことが心配だったが、幸い装備のおかげでそれほどの影響はない。

〜チェックポイント〜

しばらく走っていると緩やかな登りを迎えることになった。塩狩峠という名前らしい。この頃には雨も止んでいた。ここを越えれば和寒。最初、「わかん」と読むのかと思ったら「わっさむ」だった。地名からするとかなり寒そうな印象を受ける。北海道の地名は特色のある地名が多くて面白い。

天気は完全に晴れとなり、見渡す限りに綺麗な景色が広がった。しかし、北海道の天気はそう甘くはなく、この後も雨雲がいつの間にか現れて、また雨が降ってきたりと天気は落ち着かない。

そして、ようやく士別までやってきた。時刻は予定通りの10:30。これならスケジュールに問題はないと考えて、ローソンで補給をしながら宿をとる。今日の宿は、北海道に来て初めてとなるライダーハウス。チェックインは何時まで大丈夫かを聞いたところ、21時頃までとのことだった。まだ時間には余裕があったが、まだ200kmほど距離があることを考えると無理はしたくない。その為、ルートは当初考えていた留萌経由で手塩まで抜けるルートから、走行距離を短縮できる音威子府経由で手塩まで抜けるルートに変更することにした。

〜Enjoy!〜

途中、変わったモニュメントがある畑の辺りで小休止。補給食として買っておいたおにぎり等を食べる。信号がほとんどないので、走りやすい道ではあったが、なかなか距離が稼げない。

これまで通ってきた北海道の道の多くは、道路標識で走った距離が細かくわかるようになっていたが、1kmでも10kmくらいに感じることもあれば、10kmでも1kmぐらいに感じることがよくあった。坂があったり、風があったりで距離の印象なんて大きく変わる。他にも天候や、昼夜、信号、コンディションなんかによっても全然違う。長い距離を走っていると余計にそんなことを考える。

しかし、どんな場合であってもとにかく楽しめとコカ・コーラの自動販売機は言っている。そこら中の道の脇から「Enjoy!」と言っている。300kmの道のりだって、この言葉を味方につければきっとあっという間に違いない。そんな励ましを受けながら小さな一漕ぎを繰り返すことで、なんとか音威子府までやってきた。ここから先は民家もなくなり道幅も狭くなっていった。山間の道路はまだ乾き切っておらず、時折通り過ぎる車が水しぶきを上げていく。

北海道縦断4日目(2) - 乗鞍ヒルクライムへの道(仮)

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