乗鞍ヒルクライムへの道(仮)

Rule#32:Enjoy the Little Things.

北海道縦断4日目(2)

北海道縦断4日目(1) - 乗鞍ヒルクライムへの道(仮)

〜生存報告〜

音威子府の辺りを走っている際に道路脇に北海道命名の地という看板を見つけた。北海道の「カイ」は実は海という意味ではなく、アイヌ語でこの国に産まれたものという意味らしい。探検家の松浦武四郎という方が、天塩川の探索をしている際にこの地で故事に詳しいアイヌ民族の長老に会って話を聞いた経緯からゆかりの地となっているとのこと。

北海道縦断を始めてからというもの、走っている最中はiPhoneをずっと機内モードにしていた。理由はバッテリーの持ちが悪く、普通に使っていると半日ほどで電池切れとなってしまうから。宿の予約をする時や、道に困った時だけ機内モードを解除して使う。しかし、機内モードでは連絡がとれない為、静岡ではあいつは死んだということになっていたらしい。これはさすがにまずいと思い、ここで色んな方面で生存報告をしておいた。

今日の走行ルートを決める際に、観光の目玉は2つで考えていた。まずは北海道日本海側を通る有名な国道であるオロロンラインを走ること、そしてその道中に天塩に寄って名物のしじみラーメンを食べることだ。ここから西へ山道を抜けて行くことで目的のオロロンラインに合流できる。しばらく天塩川と並走するような形で走ることになったが、ゆるやかなアップダウン続きで走っていて気持ちがよかった。

〜でっかいどう〜

海岸線沿いへと続く道。実に北海道らしい地平線まで続く道。漕いでも漕いでも進んでいる気がしなくて漕いでないような錯覚すら覚えるような真っ直ぐな道。この道を忘れることはないと思う。北海道は本当に大きい。

北海道といえば酪農が盛んだから牛がそこら中にいるような気がしていたけれど、今回の北海道縦断中ではそれほど牛が放牧されている風景を見ることは多くなかった。そういえば、ヤマト運輸で出発の準備をしていた時に話しかけてくれたご夫婦が、北に行くほど寒さで作物が育ちにくくなることから代わりに酪農が多くなっていると言っていたのを思い出した。そろそろ稚内もそう遠くない距離まできている。

〜オロロンライン〜

そしていよいよオロロンラインに突入。今回の北海道縦断はオートバイ用のツーリングマップルを割と参考にした。オロロンラインはツーリングマップルを見る限り、かなり軽快な道ではないかと想像していた。しかし、実際は思いのほかアップダウンが多く大変だ。例えばツーリングマップルで軽快なアップダウンのような形で書かれていても、自転車では風が逆巻く地獄のアップダウンであることが少なくはないと思う。同じ二輪でも感じ方には大きな差があるものだとあらためて思い知らされる。

とはいえ、夕陽とあいまって景色は素晴らしいもので走っていて楽しい。写真を撮ったりしながらゆったり進んでいると、他のチャリダーの方を追い抜いたり追い抜かれたりでせわしなかった。利尻山が見れることを期待して注意しながら走っているとうっすらではあるがその姿を見ることができた。しかし、霞がかかっていて肉眼でかろうじてわかるほどのものだった。日が段々と沈んでいく海岸線を走っていると、果たして本当に今日中に無事に稚内まで着けるのだろうかとも思ってしまうが、明日、予定通りフェリーを使って礼文島に行くことができれば、間近にその姿を見ることができるはず。

〜しじみラーメン〜

オロロンラインを北に走っていくとようやく天塩についた。早速、道の駅天塩にてしじみラーメンを注文する。運ばれてきたしじみラーメンは、しじみだけでなくウニもたくさん入っていた。実はウニがあまり好きではなかったけれど、食べてみると食感がプニプニしていて美味しかった。スープはしじみが入っていることから少し白濁とした色をしていて、控えめな塩味でほんのり甘い。この先まだ70km程走らなければならないことを考えると、優しめの味付けは実にありがたく感じた。ちなみに天塩では他にタコキムチ丼というB級グルメもプッシュしているようだった。

これでオロロンラインとしじみラーメンは満喫できたので、後は稚内を目指して走りに徹するのみとなった。道の駅を出発した際に時刻は18:00を回っていた。21:00までにつけるかどうか微妙なところなので、少し急がないといけない。辺りは既にライトが必要なほど暗くなってきていた。

北海道縦断4日目(3) - 乗鞍ヒルクライムへの道(仮)

PVアクセスランキング にほんブログ村
ここをクリックで投票