北海道縦断5日目(1)

北海道縦断4日目(3) - 乗鞍ヒルクライムへの道(仮)

〜そこら辺にいる動物〜

昨夜泊まったライダーハウスサガレンを後にしたのは、朝の5:30頃だった。ガレージから自転車を取り出して礼文島行きのフェリー乗り場へと向かう。昨日痛めた右膝はペダリングする度に少し痛みを感じるが、このくらいなら今日と明日の走行はなんとかなりそうだと思い一安心。

出発してすぐ、民家のすぐ近くにでっかい動物がいた。鹿だ。決して誰かに飼われている訳ではないだろうことを考えると、こんな住宅街に普通にいることに少し驚く。こちらに気づいていても特に逃げる様子もない。こんなところにまで出没するとなると道路にも飛び出してきたりもしそうな気がする。要注意。

ダ・カーポ

フェリーは6:20初の最初の便を利用する。礼文島には8:15分に着く予定だ。自転車を輪行バッグに入れると運賃が安くなるようだったが、そのままの状態で乗せていくことにした。お土産を買ったりしながら手続きを済ませて船内に入ると「宗谷岬」の歌が流れていた。歌が流れているのは出航までだったが、出航した後もこの3拍子の曲が頭の中をぐるぐるとまわっていた。

船内は思っていたよりも多くの人で溢れていて、客室は人でいっぱいとなっていた。出航してからはパンフレットを見て今日の予定を立ててみる。礼文島を半周し、礼文岳とスコトン岬に行ってみることに決めた。

礼文島の到着間際、今度は「礼文島」の歌が船内に流れてきた。「礼文情歌」というらしい。礼文島に着いて香深の港に降り立つと、昨日のオロロンラインからはうっすらとしか見えなかった利尻山が間近に見えた。ちなみに、利尻島では「島を愛する」という歌が流れるようだ。

〜海を隔てて〜

礼文島の道路は国道40号だった。昨日通った国道40号が、海を隔てて礼文島まで繋がっていたようだ。香深は礼文島の南東に位置する。ここから島の東側の海岸線を北上していくことになる。北海道の道路といえば、カタツムリが多くてジャガイモがたまに落ちているというのがこれまでの印象だったが、礼文島ではまた少し違って道路脇にウニの殻と利尻昆布が落ちていた。ウニも利尻昆布も共に礼文島の名物。

やっぱり、礼文島にもセイコーマートは存在した。朝食と補給食をここで購入していく。赤飯おにぎりを買ってみたのだが、静岡で売っているものとは違い、甘納豆と紅ショウガが入っていて少し驚いたが食べみると美味しかった。甘納豆は2個入っていたのだが、うっかり1個落としてしまった。セイコーマートでの買い物を終え、海岸線を走っていく。

〜森林限界の近い山〜

しばらく道なりに走っていくと礼文岳の登山口に到着した。靴をビンディングシューズからトレッキング用のサンダルに履き替えて準備をする。サンダルは他の用途でも使ったものの、礼文島で使う為に持ってきたようなものだった。礼文岳は標高490m、標準的なコースタイムは1時間30分ほど。

登山道を登っていくが、なかなか気持ちのいい道だった。途中ぬかるんでいる箇所もあったものの、基本的には穏やかな道が続く。進んでいくごとに様々な草花や樹木を目にすることができる。シーズンが外れているのでお目にすることはできないが、レブンアツモリソウというランの一種はここ礼文島でしか生息していないらしい。

時折開けた景色が、視界を楽しませてくれる。礼文島の山々には大きな木があまりない。寒冷地だからだと思うが、標高が高くない場所でも森林限界のようになっている。礼文島で最も標高の高い礼文岳から見渡す景色は、日本アルプスの3000mくらいの景色と似ている気がした。概ねコースタイム通りで頂上まで到達することができた。

〜桃岩荘からの登山者〜

礼文岳の頂上では、他の登山者2人と会った。2人とも桃井荘というユースホテルの宿泊客だった。1人は、もともと石垣島に行く予定が台風の影響で駄目になってしまったことから、思い切って北海道に方向転換。ノープランの状態から、新千歳空港から礼文島までやってきたらしい。前日に急遽予定変更となってしまった関係か、格好は石垣島のままで少し寒そうだった。もう1人は稚内に住んでいるWさんと言う方だった。しばらく、桃岩荘の話を聞いたりしながら山頂で話をしていた。桃岩荘の話は昭和の雰囲気を今でもそのまま残しているユースホテルということで少しだけ知っていたが、話を聞いていると毎晩ミーティングというものをやっていたり、飲酒が禁止だったりと想像していたよりもかなり独特な様子だった。事前に聞いていた礼文島に行くなら泊まった方がいいという話の理由は、どうやらこの桃岩荘にありそうだなと思った。

〜山頂の狩人〜

辺りを見回すと、じっとしたままその場を動こうとしないカラスが1羽いた。おそらく、ここで登山客の持っている食べ物を狙っているのだろう。ここ礼文島で1番標高の高いところにとまっていることから、この辺りのボスなのだろうと思った。その証拠かどうかはわからないが結構肥えている大きなカラスだった。聞いた話によると、同じように利尻山の頂上にもカラスがいるようだ。彼等の中ではこういった頂点を極める為の争いも絶えなかったりするのかもしれない。カラスの世界も大変だなと思った。

山頂には他に1等三角点もあった。礼文岳より北に大きな山は無さそうなので、もしかしたら日本最北端の1等三角点なのかもしれない。ここからは、礼文島の最北端にあるスコトン岬もよく見える。山頂での澄んだ空気を存分に吸ったあとは、このスコトン岬を目指すべく下山することにした。

北海道縦断5日目(2) - 乗鞍ヒルクライムへの道(仮)

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