20160915_四国周遊2日目:松山城〜黒森峠〜石鎚スカイライン〜瓶ヶ森林道(Bike:195km)
朝起きて露天風呂に行ってみると雨が降っていました。この天気では山道を走るのは少し厳しそうです。ひとまず、松山を観光してみることにしました。
9時に正岡子規記念館へ。この後、坂の上の雲ミュージアムと松山城にも寄って行きましたが、中でも正岡子規記念館が良かったです。病床の子規が見たかったものという展示の中には自転車の競争というのとありました。例えばツール・ド・フランスを見たとしたら、子規は一体どんな俳句を詠むのでしょうか。
ロープウェイで松山城へ。天守閣まで行きましたが、そこに至るまでの道には様々な守備の工夫がなされていて、ここを攻め落とすのはなかなか大変そうだなと思いました。そんな感じで観光をしていたら昼になっていました。天気も回復してきたので、石鎚スカイラインを目指すことに。
この辺りは棚田が多くて景色が良かったです。コンビニで買ってあった昼飯をここで食べていきました。
道は段々と険しくなり、黒森峠というところでは標高も1000m近くになっていました。
いよいよ石鎚スカイラインですが、この先も基本的に登りです。荷物があるとちょっとした登りでもいつもとは勝手が違って険しく感じます。
「のぼっていく坂の上の青い天に、もし一朶の白い雲がかがやいているとすれば、それのみをみつめて坂を登っていくだろう。」という坂の上の雲のあとがきのこの一節のように、前のみを見つめてこの坂を登っていくことにします。
昨日、道後温泉の近くで買ったみかん大福で補給です。これは美味かった。柑橘類と大福との相性は抜群だなと思います。
段々と山が深くなっていきます。どうやら四国の最高峰は石鎚山らしいので、おそらくここは四国で1番登ることになるコースだと思います。しかしさすが愛媛県、こんな山奥でも青線の自転車レーンはしっかりと整備されていて、トンネル入口にはみきゃんのイラスト付きの自転車に注意の看板もありました。
16時過ぎに石鎚スカイラインの最高地点に到着しました。標高は1500m近く。ここには売店もあったので、甘酒や笹餅を買って補給をしました。売店の中のポスターでここがヒルクライムレースにも使われている道だと知りました。納得の登り応えです。今日どこまで走れるかの目処が立ったので、この日の宿をここで予約しておきました。
この先の瓶ヶ森林道に入っていくと、急に濃霧になりました。ここの道は絶景が見れるということで期待していたので少し残念に思いましたが、それでも構いません。先ほどの売店で聞いた話では、ここはちょうど高知県との県境のようで途中で高知県に入る区間もあるとのことでした。
他に往来する人や車もなく、濃霧の四国の山奥に1人。日も落ちかけて来ているので、完全に落ちる前にここを抜けなければいけません。
おそらくは瓶ヶ森林道の最高地点。濃霧が晴れれば絶景が見れるはずです。しかしながら、時折霧が薄くなって差し込む光が見えるとこれはこれでなかなか幻想的な景色です。
道中、このようなトンネルがいくつもありました。辺りは次第に暗さを増していきます。ここでパンクなどすると致命的なのでより一層集中して走ります。
なんとか明るさが残るうちに瓶ヶ森林道を抜けることができました。しかし、実はこの先の方が大変でした。後は下るだけだと安心していましたが、完全に日が落ちてしまった上に街灯1つない車1台がやっと通れるような細い道を、ずっと下っていくのにはかなり神経を使いました。
やっと大きな道に繋がるT字路に差し掛かりましたが、左右のどちらに行けばいいかわかりません。というのも、電波が圏外で自転車NAVITIMEが使えなかったからです。
意を決して左に舵を取ると異様に長いトンネルに入りました。しかもずっと登り。5km以上走ってやっと外に出れたと思ったら高知県という看板が見えて、道を間違えていたことが判明しました。これは痛かったです。
ようやく市街地へ。ここまで来ればもう大丈夫。とはいえ宿までまだ距離はあるので途中で見つけたなか卯で補給です。香川県に入るまでうどんは食べないと決めているので親子丼とローストビーフ丼をかき込みます。そしてラストスパートをして今日のゴール、四国中央にある宿に21時30分頃に到着しました。今日は距離は200km弱、獲得標高は3000m超えでした。
明日はいよいよお遍路を開始します。今年は逆周りをするとご利益が3倍と言われる閏年なので、最後の88番札所をまずは目指すことになります。それには徳島県に入り東に直進、迂回するようなコースを取らないといけません。
という訳で3日目に続きます。