乗鞍ヒルクライムへの道(仮)

Rule#32:Enjoy the Little Things.

ニセコクラシック140kmレースレポート

ニセコクラシック140km本番。

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羊蹄山に少し傘が掛かっているものの絶好のレース日和となった今日。果たして直前に立てた対策通りに走れることができたのか。答え合わせ形式でレースレポートを書きます。 

15km地点までの微妙な登りで置いてかれないこと(ここが1番怖い)

集団のまま微妙な登りへ入る。考えていたよりもペースが速くて15km地点を前に先頭から千切れる。その後の下りでも後続からどんどん抜かれた。途中のコーナーで他の数名とムラーラ君が路肩にいたのが見えて心配になる。どうやら集団落車に巻き込まれたらしい(後でバイクも身体も無傷だったことがわかって安心した)。下りで遅れたことで後続の集団からも離れてしまった。後ろを振り返っても人影が見えなかったので自分が最後尾なのではと思いながら登る。もうレースはこれで終わりで完走もできないのではないかと思い完全に心も折れていた。その時、後ろから同じ静岡から来ていてもっと前にいるはずなSさんに声を掛けて頂き一瞬混乱する。その後ろには他の選手もたくさんいた。おきなわの時のように一斉スタートかと思っていたけど年代別スタートだったことにこの時初めて気付く。咄嗟に頑張って下さいと返したもののここは頑張りましょうだろと自分に突っ込みを入れて、気持ちを切り替えて走り出す。

30km地点からの登りで頑張り過ぎず、且つ極端に遅れないこと(3.7〜3.8倍くらいではないかと思う)

そうこうしている内にパノラマラインの登りが始まった。集団内にいたものの周りのペースの方が速かったので見送り。脚の合う2〜3人と先頭交代をしながら3.7〜3.8倍を目安に登る。直前に変更したQ-RINGの角度にまだ慣れてなくて違和感があるが、走りながら慣れるしかないと割り切る。この辺りから段々とスタート前から続いていた不安な気持ちは消え去ってレースに集中することができていたような気がする。パノラマラインの登りは予定通りこなせた。練習量が足りなくても足りないなりの走り方がある。できないことは避けてできる範囲のことを頑張ろうと思った。

50〜70km地点の下りで極端に遅れないこと

一度スイッチが入ると面白いもので下りも調子良くこなせるようになる。このスイッチがなかなか入らないのが困ったものでこんな感覚で走れたのは半年振りくらいな気がする。ツール・ド・おきなわ以来。昨日車で試走した時は長く感じたコースも今日は短く感じるくらい楽しく走れていたと思う。DHバーを付けた時に見直したセッティングは前乗りでサドルも高くて下りには向かないなと思ったけど今朝3mmくらい低くしたおかげもあってか割と平気だった。重心は後ろにはいくように意識する。

70〜100km地点の平坦区間を集団で走ること(ソロになった場合は完走不可能なので70km地点で後続を待ってでも集団に入る)

周りと同じくらいのペースで下ることができたおかげで次第に集団が形成されて平坦区間に差し掛かる頃にはそれなりの人数になっていた。後続を待つ必要もなくなって一安心。レース慣れしてる人達が多くてローテーションも加減速なく上手く決まる。こんな感じで回していけるとかなり走っていて心地いい。先行していた小集団を吸収したりして人数を増やしながら進んでいく。ちょうどいいペースだったのでローテーションにも積極的に参加する。途中で同じ静岡から来てる方と少し会話をしたりもした。安定したペースで平坦区間を切り抜けることができて良かった。これなら足切りの心配もなさそうに思った。おきなわと比べると大分関門の設定時間は易しい。

100〜140kmはもう消耗しきってると思うけどここまで足切りにならずに残れてたら気合いで頑張る

終盤の登りで集団はなくなってしまったが、ここまで来たらもう大丈夫。あとはなるべく小さいパックで回しながらゴールを目指す。思ったよりも消耗してなかったのは補給が上手くいっていたからだと思う。こまめに水分と補給食を摂るように心掛けた。補給食はザバスのゼリー3つとカロリーメイト3袋でちょうど良かった。羊蹄山が見えた時にはゴールが近いことが確認できてかなりの安心感を覚えた。もう終わってしまうのかと思うと少し寂しくも感じた。やっぱりロードレースは走りながら色んなことがあるし色んなことを考えるので面白い。実力不足でも十分に楽しむことができて参加することができて良かったと思った。

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そして先頭から45分ほど遅れてゴール。なんとか4時間30分程で完走できた。上位は名だたるメンバーなのでこれぐらいの差でゴールできたことはむしろ上出来なのではないかと勝手に思ってる。月間走行距離400km部門とかあったらなかなか良い感じなのではないか(ランとスイムの分のプラスの補正は多少あるかとは思うけど)。おきなわだったらどこかの関門で引っかかってたのではないかなという気はするものの、20分計測のFTPが過去最高になっていたりの謎の現象もあって訳がわからなかったりもしている。答え合わせは5項目中4つ◯だったのかなという感じ。沖縄と北海道では距離が離れているのにツール・ド・おきなわTシャツやボトルをこれでもかというほど会場内でよく見て参加者層はかなり近そうだった。ホビーレーサーが出れる本格的なコースのロードレースは限られるので当然と言えば当然かもしれない。どちらも素晴らしいコースだと思う。きっとニセコクラシックはこれから回を重ねる毎に人気が増してくんじゃないかな。

〜走行データ〜

距離140kmの獲得標高2300mを4時間30分で194/337位(出走444、完走率76%)。平均速度30.1km、最高速度69.5km、平均パワー187W、最高パワー689W、加重平均パワー212W、平均心拍数152bpm、最高心拍数172bpm、TSS351。

以上です。