乗鞍ヒルクライムへの道(仮)

Rule#32:Enjoy the Little Things.

北海道縦断6日目(3)

北海道縦断6日目(2) - 乗鞍ヒルクライムへの道(仮)

〜おばちゃんスタイル〜

南稚内のヤマト営業所に着いた。ここで輪行バッグを受け取り、自転車を梱包する。

うまくできるか心配な作業だったが、意外とすんなりしまうことができた。自転車についた汚れを見て、結構長い距離を走ってきたものだなと思った。荷物を入れれるだけ輪行バッグに入れると、手荷物はリュック1つになった。(パニアバッグ1つにリュックキャリア)これで自転車は自分より先に静岡へ。出発の準備が整ったが、着くのは4〜5日後らしい。(通常は2日後だが、サイクルヤマト便だと日数が増える)

そして、自分の出発の準備を整えるべく、近くのセイコーマートまで歩いて行ってタクシーを呼んだ。おばちゃんに習って。

〜離陸〜

稚内空港に着いてからも、大分空き時間があった。お土産を物色したり、旅のことを振り返ったりしながら過ごす。さっき豚丼を食べたばかりだったが、空港内のレストランの穴子丼が美味しそうだったので、ついつい食べてしまった。

そして出発の時を迎えた。飛行機が離陸する時、職員の人が手を振って最後に礼をしてくれた。

離陸すると今日走った道路が見えた。空高くからみると、車の動きすらゆったりと見える。これが、自転車ではどのような感じだろう。それくらい、北海道は大きい。しかし、そんな大きな北海道すら、高度が上がっていくにつれて段々と小さくなっていく。

〜旅の終わりに〜

飛行機内で、宗谷岬の近くのセイコーマートで会った日本縦断中の彼を見かけたので、羽田空港に着いてから声をかけてみた。明日の朝一の便で地元の長崎まで帰るらしい。話をしてみると、彼がサイクリング部であること、1ヶ月と1週間ほどで日本縦断をしたことがわかった。サイクリング部では、日本縦断は割とあたり前のごとくやる感じらしい。登竜門みたいなものなのだろうか。今日の夜、朝までどうするかは考えていないらしいが、これまでの旅で同じようなことはずっとやってきたと思うので、全く心配はなかった。結構、テントで泊まったりしていたらしい。まだ、1年生とのことなので、これからの大学生活をどうやって過ごすのかなと思ったが、九州にいるのに屋久島にまだ行っていないと言っていたので、まずそこに行くと言っていた。屋久島ならいつでも行けそうだねと言ったら、いつでも行けると思っていると行かないだろうから、必ず行くと思うことにしますという強い言葉を聞かせてくれた。

向かい風がなければ、そもそもタイミングが合わなくて彼とは会えなかったかもしれない。そうしたらこんな会話もできなかったと思うと、向かい風にすら何か意味があるのではないかという気がしてくるから不思議だ。別れ際、彼は「またどこかで」と言ってくれた。なので同じく「またどこかで」と返した。しかし、またどこかで会えることなんてあるのだろうか?いや、もしかしたら。偶然なんてそこら辺に転がっている。

こうして、北海道縦断の旅が終わった。予定通りにいかなかったのに、その割には案外うまくいった。むしろ予定通りに行っていたらここまで充実した旅にはなっていなかったかもいれない。もう少し若い頃に行ってたら、色々と感じることも違っていたと思うけど、今は今なりの楽しみ方がある。それはこれからもそれほど変わらないのだと思う。

〜直ったiPhone

さて、ホームボタンが壊れていたiPhoneだったが、宗谷岬からヤマト営業所に向かう途中のセイコーマートに寄っている時に旅の初日から壊れていたホームボタンが直っていることに気がついた。北海道を走ってる時だけ壊れているなんて、あまりにも都合が良すぎるんじゃないだろうか。

そういえば、携帯が旅のあり方を変えてしまっているのではという話をWさんと話していた。今は、多くのSNS等もあるし、情報の検索も容易にできる。それに比べると昔は情報も人づてに聞いたり、調べることのハードル自体が高かったはずだ。ただ、そういったことは必ずしもマイナスにはならないことだと今なら実感できる。

北海道に遊びにきていたつもりが、北海道に遊ばれていたのかもしれないと思うと「ニヤニヤがとまらなかった」。



ルート:宗谷岬
走行距離:55km
獲得標高:50m

<<<総走行距離:925km>>>

以上、5泊6日の北海道縦断についてのレポートでした〜。

最後はだいぶやっつけな感じでしたが、年内に全部書けてよかった。

PVアクセスランキング にほんブログ村
ここをクリックで投票